漢方薬はおよそ2000年前の中国で生まれ、日本に渡ってから独自に発展を遂げた伝統医学です。長崎に伝えられた西洋医学と区別するため、漢方と呼ばれるようになりました。
治療に使われる漢方薬は、草根木皮などの動物由来のもの、鉱物などの天然物(生薬)を組み合わせて使うことです。
漢方薬の最大の特徴は「からだ全体を調整すること」と言えます。漢方では、病気や不快な症状を心身のアンバランスにより引き起こされていると考え、内的要因、いわゆる「体質」を重要視し、その人が本来持っている病気と闘い治す力(自然治癒力)を高めることに重点をおきます。
漢方薬が使用される動機としては、患者さんの生活の向上を高める治療、生活習慣病等疾病の進展抑制に期待などが挙げられています。
漢方薬が使われる主な症状・疾病
アレルギー | アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支喘息、湿疹、鼻炎など |
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女性 | 月経異常・月経困難症・子宮内膜症(生理痛、生理不順、無月経)、月経前緊張症(イライラ、憂うつなど感情不安定)、不妊症、流産癖、つわり、産後の精神不安症状、冷え症、更年期障害、子宮筋腫、膀胱炎、尿路不定愁訴、閉経後の膣炎、かゆみ、おりもの、不正出血、貧血など |
高齢者 | 風邪、尿失禁、排尿障害(夜間頻尿・残尿感など)、しびれ、腰痛、便秘、しつこい咳・痰、、口の中の渇き、高血圧、皮膚掻痒症(かゆみ)、体力低下、睡眠障害、膀胱炎、食欲不振、冷え、認知症、眼精疲労、軽症のうつなど |
生活習慣病 | 高血圧症、糖尿病、高脂血症、痛風、肥満など |
皮膚 | じんましん、湿疹、ニキビ・吹き出物、おでき、皮膚掻痒症(かゆみ)、手掌角皮症、主婦湿疹、肌あれ、多汗症、円形脱毛症、しみ、しもやけ、水虫・いんきんたむしなど |
ストレス | 心身症、自律神経失調症、不安神経症、不眠、心臓神経症、うつ病、パニック障害、微熱、耳鳴り、など |
消化器系 | 機能異常・不定愁訴症候群、慢性胃炎、胃弱、慢性膵炎、慢性肝炎・肝機能障害、慢性胆のう炎、胆石、過敏性腸症候群、便秘、下痢、腸閉塞(イレウス)、痔出血・脱肛(切れ痔・いぼ痔)、口内炎 など |
耳鼻咽喉科 | 慢性副鼻腔炎(ちくのう)、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、慢性咽喉頭炎、反復性扁桃炎、咽喉頭異常感症(病変がないのにのどのつかえが気になる)、めまい、滲出性中耳炎、鼻出血など |
整形外科 | 肩こり、腰痛、ひざ関節痛、神経痛、リウマチ、五十肩、こむら返り、しびれ、坐骨神経痛など |
泌尿器科 | 尿路不定愁訴、慢性・反復性膀胱炎、前立腺肥大症、慢性前立腺炎、男性不妊、インポテンスなど |
その他 | むくみ、慢性頭痛、偏頭痛、慢性気管支炎、低血圧、しゃっくり、乗り物酔い、眼精疲労、脳卒中後遺症、手術後・大病後の体力回復、生活習慣病の予防など |
料金
エキス・錠剤 | 1日 450円 |
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煎じ薬 | 1日 600円 |
箱の製品につきましては店頭で御確認下さい。